陥没乳頭で搾乳をする場合の問題点と授乳の時の実際の苦労

   

陥没乳頭で搾乳

出産後、授乳指導で陥没乳頭の方は直接母乳(直母)の練習をする前に月齢(生後)によって搾る量を指導されているかと思います。

それくらい陥没乳頭の方にとって、搾乳は切っても切れない関係にあります。

しかし、実際に搾乳をすると難しかったり、思うように搾れなかったりと困難なことに直面しますよね。

そして実際、助産師さんは陥没乳頭に対して理解していないことが多いです。(個人的感想)

今回は私がまるまる1年間、搾乳し続けた方法と直面した問題点などをお話ししようと思います。

 

搾乳方法

上の子を出産した病院では、「絶対に手搾りで搾ってくださいね!」と指導されました。

陥没乳頭のお母さんならば、入院中の授乳指導で教わるかもしれませんが、搾乳には2種類あります。

  • 手搾り
  • 搾乳機(さく乳器)を使用する
    • 手動搾乳機
    • 電動搾乳機

初めての出産、初めての育児で教科書通りに育児をやらなければいけないと思い込んでいた私は、上の子を出産した後、その指導を忠実に守っていました。

しかし、それは赤ちゃんの飲む量が少ないときに実行できる範囲だと気付きました。

 

手搾りで搾乳できる限度

私の出産した病院の指導はおそらく生後2か月くらいまでの考え方だったのではないか?と思いました。

助産師さんもそのころになれば、直母なり、粉ミルクなりに移行すると思っていたのでしょう。

しかし、私はバカ正直&直母の練習が苦痛でずっと搾乳で母乳を与え続けていました。

それが粉ミルクにするよりも母乳を与えることが赤ちゃんにとって、素晴らしいことだと刷り込まれていたからだと思います。

 

搾乳による寝不足

赤ちゃんの飲む量が増えてた4か月ころ、母乳量が減ると困ると思い、赤ちゃんが寝ていても3時間ごとに搾乳し余ったものは冷凍保存していました。

そして、搾乳に使った哺乳瓶を洗浄・消毒して、後片付けをすべて終えるころには寝れる時間は1時間もありませんでした。

手搾りだとやはり時間がかかっていたので、どうしても赤ちゃんの必要な量を搾乳すると1時間近くかかってしまうこともありました。

助産師さんに相談すれば、もうミルクでいいんじゃない?と言われたかもしれませんが、母乳推進の病院に母乳外来に行く自信もなく(母乳ができないことを責められるのではないかと思い込んでいたので)心身ともに疲れ果てていました。

そしてそんな寝不足が続くと直接母乳の訓練もとてもつらくなってしまって、搾乳だけを続けるという本末転倒に陥っていきました。

電動搾乳機に切り替えた月

そんな寝不足が続いたころ、手搾りによる指の腱鞘炎が悪化しお茶碗を持つこともままならないときに夫に「電動搾乳機を購入したら?」と言われました。

しかしはじめは「そんなのだめに決まっているじゃん!病院でダメっていわれたよ!」と半ば、妄信的に搾乳の指導を忠実に守ろうとしていました。

ただ、体の疲労や精神的に参っていたこともあって、おそるおそる電動搾乳機を使用しました。

電動搾乳機を購入して、それはそれは搾乳時間が格段に短くなり、睡眠時間も確保できるようになったため、1歳まで搾乳での母乳育児が続いたと思っています。

搾乳でしかあげられない疎外感

寝不足や疲労を言い訳に直接母乳の練習をサボっていた私は搾乳でしか、赤ちゃんに母乳を与えることができなくなっていました。(私の乳首を含ませると泣き叫ぶようになって、とてもつらくなっていたので)

しかし、直母をあげられない私はミルクでもない本当の母乳でもない母親ということを他のお母さん方に知られるのが怖かったのです。

健診で会話したお母さんにもミルクか母乳か聞かれて、「母乳です。」と答えたはいいものの授乳室に入るわけではない私は中途半端な「母親失格」だと思っていました。

搾乳で1歳まで

上の子は搾乳だけで、1歳まで育てました。

私のように寝る間も惜しんで搾乳し続ければ母乳量も増えていきますので、完全母乳も可能です。

しかし、その授乳期は幸せではなくつらく、毎日泣いていました。

まとめ

今回は搾乳だけで上の子を育てた話を中心に搾乳でのつらい出来事をお話ししました。

私をここまでさせたのは、当時はやっていた母乳神話という思い込みです。(それだけではないかもしれませんが、その時は強迫観念がありました。)

直母(直接母乳)でお手軽に母乳育児ができる人にとっては、母乳育児を推奨したくなる気持ちもわかりますが、みんながみんな、そんなに簡単には母乳をあげられません。

今では私のようなお母さんを一人でも減らしたいと思っています。

赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても笑顔で毎日を過ごす方が「母乳」か「ミルク」かどうかよりも重要なことだと心の底から思っています。

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